受診と治療

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治療方法

子宮内膜症を治療する3つの方法

子宮内膜症の治療には痛みを和らげる対症療法、ホルモン療法、手術療法の三つがあります。子宮内膜症の治療方針は、病態だけではなく年齢や妊娠希望の有無によっても異なります。このためベストな治療法は、一人ひとり違います。

薬物療法

対症療法

鎮痛剤で痛みを抑えつつ
定期的に診察を受ける治療

子宮内膜症が非常に初期のもので症状がそれほどつらくない場合は鎮痛剤や漢方薬で様子をみながら治療を行います。ただし症状が急に進行することもありますので、定期的な受診は必要です。

ホルモン療法

使用できるホルモン剤が増え、
治療の選択肢が増加

ホルモン療法は月経痛等の症状がやわらぐだけでなく、病気の進行や炎症を抑え、癒着による痛みを緩和することができます。手術のあと、再発を予防するためにも行われています。

手術

チョコレート嚢胞が大きい場合や
妊娠の希望があれば手術を選択

チョコレート嚢胞が4〜6cm以上あると、表面が破れて緊急手術が必要になったり、お腹の中に病変が散らばるリスクが高まります。さらに40歳以上の人は嚢胞のサイズが小さくても、卵巣がんにつながる心配があります。これらのことを踏まえ、リスクを最小限に抑えるため、手術を選ぶことが多くなります。また、妊娠を希望している人で、35歳以降や若くても症状が重いなどで自然妊娠の可能性が低く、薬物治療に時間をかけられない場合も手術を選ぶことがあります。