生理痛は疾患のサイン

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どうして子宮内膜症になるの?

近年、患者の数が急激に増えている子宮内膜症ですが、その原因はなんなのでしょうか。
実は、子宮内膜症が発症する原因はまだはっきりは解明されていません。

一つは子宮内膜移植説(月経血逆流説)で、
本来生理の時にはがれた子宮内膜を含む血液は腟を通って体外に排出されます。
ところが、その一部は卵管を通ってお腹の中に出てしまい身体の至る所で
そのまま留まり子宮内膜症になります。
生理の時、出血量が多い人や月経血の排出に問題がある人等に子宮内膜症が多いことが、
子宮内膜移植説の根拠として考えられています。

もう一つは体腔上皮化生説で、
腹膜が何らかの原因で子宮内膜に変化し、子宮内膜症になるものです。
現在前者が有力視されていますが、どちらもまだ確定の域には達していません。

※子宮内膜症患者は年々増えています。
これは現代の少子化・晩婚化により妊娠しない女性が多くなり一生のうちに
経験する生理の回数が昔よりも増えているからです。
生理の回数と子宮内膜症の発生は深く関係していると言うことができます。