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5分で分かる!健康情報見極め術

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Part5 ネットで、一つひとつの情報を確認する際のコツはこれ!後編

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まとめ

続いて「サイトの運営者」の信頼性をチェックすると同時に必要なのが、「個別情報」の信頼性です。どんなポイントか、おさらいして見ましょう。

  1. 情報発信者の意図を想像する
    情報発信者が手間とコストをかけた裏の意図を、想像しましょう。
  2. 誰がその情報のスポンサーか確認する
    情報整理・発信費用を、サイト運営者以外の企業や団体が負担しているケースがあります。その場合は、その企業や団体に有利な内容が出ていると想定して情報を取り扱うのが無難でしょう。
  3. 情報の出所やエビデンス(根拠)をチェック
    情報の出所やエビデンス(根拠)が、明記されていますか?特に、びっくりするような内容が書かれていた場合には、実際にその出所を検索して、事実確認してみましょう。一部のデータだけを都合よく抜き出して利用しているケースもあります。
  4. その情報の権威付けに使われている人物は信頼できるか
    健康・医療情報には、専門家が登場することが少なくありません。ですが、医学博士という資格や、名誉教授という肩書だけ信頼する事は避けましょう。ガイドラインのような複数の専門家によるまとめ情報があれば、有用ですが、専門家内でも意見が分かれている場合も少なくありません。まずは、実在する人物か、他にどんな論文を出しているのか、などを検索して確認してみましょう。
  5. 情報の鮮度を確認
    情報が掲載された時期は明記されていますか?健康・医療分野の情報変化のスピードは速く、賞味期限の目安はおおむね3年~5年でしょう。5年以上更新が行われていない情報は、内容が古過ぎる可能性があります。
    しかし、常に新しい情報が正しいとは限りません。ある薬の情報は、まず「薬が効く(有効だ)という情報が世の中に出て、広く使われるようになってから副作用の情報は出てきます。新しい治療法は、たとえ有効であっても、安全性は、まだ十分に分かっていない事が少なくありません。必要以上に「新薬」や「新しい治療法」をありがたがってしままうと、有効性と安全性の情報が出そろった標準的(一般的)な治療法の大切さを見落としてしまう事があります。

製作:株式会社QLife「5分で分かる!健康情報見極め術」製作委員会
監修:京都大学健康情報学 中山健夫教授