Part3 健康・医療情報を上手に使う5か条
まとめ
毎日の膨大な数の情報を、全部同じ次元で扱っていては、右往左往しがち。「メイン情報(源)」と「セカンド情報(源)」に分けると、スッキリします。新情報に出くわした時、「メイン情報(源)」に照らして当てはまる内容ならば、優先順位をあげましょう。そうでない場合は、「一応、頭の片隅に置いておく情報」「捨てる情報」に分類しましょう。
そして、情報は、部分的に間違った内容を含んだり、誤解を生む表現を持っていることが多いと考えましょう。もちろん、不正確性を見つけることができればベストですが、医療の専門家でなければ至難の業。むしろ私達は、「すべての健康・医療情報は不確実な部分がある」と考えて、情報をそのまま、でも半信半疑で取り扱うのが現実的です 。
また、情報の信憑性をチェックしたり、リスクとベネフィットの両面性を確認をするのは、手間も時間もかかります。溢れる情報にさらされている私達が、日常生活で常にそれを行うのは、不可能でしょう。効率的なのは、行動を起こす直前に、そうしたチェック作業を行うことです。逆に言うと、チェック作業ができない局面や内容では、行動を起こさないのが無難です。
※「診療ガイドライン」とは、どんな治療を受けたらよいかなどの判断に困った時の手助けになるように、医学的な情報や専門医の助言をまとめた文書、です。『「診療ガイドライン」とは?よくある誤解と、私達自身での使い方』を参照してください。
次回は、個別情報を見極める5つの方法をご紹介します