生理痛は「痛くて当たり前」「がまんするもの」ではありません。痛みが強くて学校や会社を休んだり、起き上がるのがつらいなど日常生活に支障をきたすほどの強い生理痛は、月経困難症という治療が必要な症状です。月経困難症は子宮内膜症という病気に進展する恐れがあり、さらに進行すると強い痛みが増したり不妊などの原因にもなります。
生理前に起きるいらいらなどです。治療をすることで、これらの症状を改善することができる場合があります。
正常な生理周期は25~38日間隔、生理期間は3~7日間です。その範囲から外れた場合、月経異常となります。
経血量が多いと過多月経の可能性があります。子宮筋腫や子宮腺筋症などの疾患がかくれている可能性があるので、すぐに産婦人科で相談しましょう。
気になる症状がある場合、早めに受診することが大切です。 無理なく通えそうな所にある「婦人科」や「レディースクリニック」を調べて受診してみましょう。
初経年齢、生理の周期、生理痛が何歳頃からどんな風にあるのか、他にどんな症状が気になるのかなどをできるだけ思い出し、メモしておきましょう。
ほとんどの医療機関では、問診票を渡されるので、恥ずかしがらずに正直に書きましょう。
腹部にしこりがないかなど医師が手で触って確認する触診、下着を外して腟や直腸から子宮や卵巣の大きさや癒着の有無などを見るための内診、子宮の壁の状態(子宮筋腫や子宮腺筋症などが関係しているかどうか)やチョコレート嚢胞の有無、周囲への癒着の有無を見るための経腟・経直腸超音波(エコー)検査が必要になる事もあります。婦人科では必ず内診をされると思っている方もいらっしゃいますが、必ずしもそのようなことはありません。性交経験の有無など、患者さんの気持ちにも十分配慮して行います。しかし症状によっては詳しい検査が必要なため、きちんと検査を受けて診断をつけておくことはとても大切なのです。
でも、下着を外しての検査なんて、緊張しますよね?楽に受けるコツはリラックス(力を抜くこと)です。初めての方は着替えがしやすいゆったりしたスカートがおすすめです。また、貧血などのチェックで顔色を見る事もありますので、あまり濃すぎるメイクも控えた方が良いでしょう。
受診当日(検査内容によっては後日になることもあり)医師から説明があります。 診察の結果に応じて、またあなたの希望もうかがって、今後の治療方針を相談して決めます。 症状によって、鎮痛薬、漢方薬、女性ホルモン薬などが処方されることもあります。 医師とよく相談し、病気と上手に付き合っていきましょう。
また、今は何も病気がみつからなくても、年齢とともに病気が明らかになることも多いものです。 定期的な婦人科検診を受けることをお勧めします。
産婦人科のかかりつけ医をもつことで生理など女性のからだのリズムついてや、出産のタイミングを相談したりすることができます。何か変化が起きた時もかかりつけ医であれば安心です!
婦人科医は女性の身体のプロフェッショナルであり、パートナーです。心配な症状が出たり、不安な気持ちになったりしたときは気軽に相談しましょう。
子宮内膜症などの場合、鎮痛薬は痛みを抑えてくれますが、本来の治療にはなりません。鎮痛薬を飲む回数や量が増えてきたなどの変化を感じたら、産婦人科医に相談し、あなたに合った最適な治療を受けましょう。