Q&A

子宮内膜症のよくある質問 >

治療について

Q.子宮内膜症の治療で薬物療法と手術を選択するポイントは何ですか。

A.基本的に治療は薬物療法ですが、すぐに妊娠の希望している場合や、卵巣チョコレート嚢胞が大きかったり、薬物治療で思うような効果が出なかった場合は手術を選ぶ方が良いこともあります。

Q.鎮痛剤とホルモン剤の違いは何ですか。

A.鎮痛剤は、今有る痛みを緩和するだけの対症療法なので根本的な治療はホルモン剤を使用したホルモン療法になります。また、ホルモン剤は手術のあと再発を予防するためにも使用されます。

Q.ホルモン療法の薬剤にはいろいろな種類がありますが、選択するポイントは何ですか。

A.薬剤はそれぞれ特徴が異なり、主に年齢や生理痛の程度に合わせて使用します。

Q.薬を服用していたら出血がありました。大丈夫でしょうか?また薬の効果は問題ないのでしょうか。

GnRHアゴニスト、低用量ピル、黄体ホルモン製剤などのホルモン剤療法では治療中に出血がみられることがあります。薬剤の特性として、子宮内膜の状態を変化させるためです。したがって、あまり過敏に心配する必要はありません。出血イコール薬が効いていないというわけではありません。出血が続くようなら、出血の程度をメモするなどして医師に相談しましょう。

Q.手術を行うと入院期間はどのくらいですか。

腹腔鏡手術は術後回復も早く、術後3~4日で退院できます。開腹手術は腹腔鏡手術に比べて切開部分が大きいため術後7〜10日かかります。しかし、腹腔鏡下手術も開腹手術も腹腔内での処置は同じで、手術内容や卵巣の病理組織検査の結果によっても術後入院日数が違ってきます。

Q.手術をしてもまた再発することはあるのでしょうか。

子宮内膜症は、子宮と両方の卵巣を摘出する以外は、手術をしても完治したわけではありません。手術を受けたからといって、そのまま放置しておくと、手術で良くなった状態が再び悪化してしまう可能性もあります。また、手術後も良い状態を保つために、あるいは再発予防を期待して薬物療法を行います。