生理痛は病気のサインです

現代女性の約80%が生理痛を経験しているといわれていますが、産婦人科に受診せずに我慢したり市販の鎮痛剤で対処している女性が多いのが現状です。しかし、生理痛は子宮内膜症など女性の疾患のサインでもあります。ある調査では、生理痛で産婦人科を受診した人のうち、25%が子宮内膜症でした。

子宮内膜症は、本来なら子宮の内側にある内膜組織が子宮以外の場所(卵巣やお腹の中)で発生し、増殖する病気です。症状は生理痛だけでなく、慢性の下腹痛や腰痛などがあり、痛みにより女性のQOLを著しく阻害する疾患です。軽症でも妊娠しにくくなったり、放置すればがん化する危険もあります。
また、まだ子宮内膜症になっていなくても、ひどい生理痛(機能性月経困難症)を放置すると子宮内膜症になるリスクが、約2.6倍になるということが、近年、分かりました。
ひどい生理痛は、普通ではなく病気のサインであることを理解し、少しでも気になることがあったら、女性の病気のプロである産婦人科に受診することが、大切です。

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