平成28年度スポーツ庁委託事業「子供の体力向上課題対策プロジェクト」関連資材ダウンロードページ

はじめに

月経に起因する月経困難症、過多月経による貧血、無月経、PMSなどの女性特有の疾患は古来より多くの女性を苦しめ、学生時代のみならず将来の健やかな人生にまで影響を与えています。さらに、近年のライフスタイルの変化に伴い、その患者数は子宮内膜症を例にすると数十倍に増加していると東大分院のデータで報告されています。このような女性特有の疾患は大人だけの問題ではなく、思春期の女子生徒においても心身健康であるために正しい知識の普及と必要時の適切な対応が必要であると考えられます。

そこで、特定非営利活動法人日本子宮内膜症啓発会議はスポーツ庁委託事業として「子供の体力向上課題対策プロジェクト」を実施いたしました。

本事業では、女子生徒が学校生活において女子特有の健康問題により勉強・運動などへの影響で悩みを一人で抱え込んでしまう状況や、スポーツ等での活躍を阻害してしまう事の無いよう、女性医療団体、学校関連団体および専門家と連携し、実態調査として千葉県内の中学校・高等学校各1校の女子生徒（計608名）を対象とした女子特有の健康問題に関する調査・分析を実施しました。

またその調査より得られた結果を基に、女子生徒の抱える女子特有の健康問題に関する実態と、女性特有の疾患に係る情報をまとめた教職員を対象とする小冊子ならび自主研修できるスライドコンテンツと、女子生徒を対象とした啓発ポスターを制作いたしました。学校現場において女子生徒が女子特有の健康問題による悩みを一人で抱え込まない環境づくりをお願いするためにも、教職員対象小冊子と生徒対象啓発ポスターは、全国の中学校・高等学校へ配布しております。

成果報告書は、本事業で実施した実態調査概要と結果、制作資材概要をまとめたものです。

女子生徒の相談先となられる教職員・養護教諭、また教育委員会等の学校関係者皆様におかれましては、是非とも本事業の趣旨と目的をご理解いただき、女子生徒が健やかに学校生活を送り、また将来においても健康的に生活ができる環境づくりができるよう本事業で制作した資材をご活用いただける事を切に願っております。

成果報告書

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